無料ホームページ 「福岡天神→別府 路線バス乗り継いでホンマに行けるか?」の旅(あとがき)

【「福岡天神→別府 路線バス乗り継いでホンマに行けるか?」の旅 −あとがき− (2001年2月)】

 以前どこかのテレビ番組で「路線バス各駅停車の旅」なんていう番組を放送していたのを思い出す。
今回別府へ訪れる際に一度でよいからこういう乗り継ぎの旅をやってみたいと思い立ち、朝早くから夕方まで延々と路線バスだけに乗ってみた旅である。ルートは国道3号線および国道10号線を忠実に辿っていくもので、途中バスの本数のおかげで少し遠回りをしたり全然違うルートを通ったりとなっているが変化に富むなかなか味わい深い旅となった。

※注意 現在、九州各地区もご他聞に漏れず路線バスの再編で田舎の路線バス系統の減便・廃止が相次いでいます。その為、現在ではこのコースと全く同じ時刻・ルートでの旅行は出来ませんのでご注意ください。本文については2001年2月当時のものです。


第一ランナー
朝方の都心を離れて
(天神→赤間)

第二ランナー
朝日とともに
(赤間→直方)

第三ランナー
バス停を見失う
(直方→黒崎)

第四ランナー
そごうとチンチン電車と黒崎と
(黒崎→小倉)

第五ランナー
或る小倉"バス"日記
(小倉→行橋)

第六ランナー
行橋に想う
(行橋→中津)

第七ランナー
いよいよ大分県
(中津→安心院


第八ランナー
長かった一日
(安心院→別府)


【あとがき】
(別府(北浜)→天神バスセンター : 大分交通)

 史上最低の企画で疲れ果てたのと長時間路線バスに乗って腰を痛めたのか別府に滞在して居る間はほとんど温泉に入り浸っていた。(その話はおいおい書いていきます)

 数日滞在した別府を後に、私はその日の午前中に福岡市内で中学時代の恩師に会うため別府発8時38分発の高速バスの人となった。もう一回同じコースで帰る気はなかった(当たり前だが)

【左】 サッカーワールドカップ2002大分開催を記念したスペシャル塗装の大分交通の高速バス(2002年2月撮影)
 この別府と福岡を結ぶ高速バスは約1時間毎に運行されていて、そのほとんどを高速道路で結んでいるため福岡まで2時間30分ほどで走ってしまう。そのためか別府を朝早い時間にもかかわらず10人ほどの人が乗り込み、高速バスの好評ぶりを示した格好となった。

 高速バスは来年行われるサッカーワールドカップのスペシャル塗装で、非常に派手なペインティングだ。そういえば国内会場の中で九州からは唯一大分が選ばれていたなと思い出す。J2でも「大分トリニータ」というチームがあり、大分というのは結構サッカーが盛んじゃないかと感じてしまう。
【右】 今回のルート。高速道路は大分自動車道と九州自動車道から福岡都市高速道路を経由するために、ほぼ一直線のルートを辿る
 バスは途中雪の影響で高速道路が通行止めになり、延々と一般道を走っては見たもののそれでも40分ほどの遅れが出ただけで福岡まで着いた。運賃も3100円と、先日の路線バスを乗り継いできた合算が6000円だったことを考えると確かに早くて安い。

 だけど路線バスの旅は馬鹿げているかといえばそうではなく、高速バスの旅はつまらないかといえばそうでもない。日頃乗る乗り物をいかに非日常的なものにするかで旅の楽しさはまた違ったものになるだろう。

 

【左】 天神の街並み。右側にある岩田屋も今は様変わりし、西通りに本館が移った(2001年2月撮影)

今回の旅で、お世話になったバスの運転士さんをはじめおなじ車内に乗り合わせた皆様には大変お世話になりました。ここで厚く御礼を申し上げます。特に小倉から行橋までのバスで話し相手になってくれた車内の皆さん、また安心院の見どころをいろいろ教えてくれた高田観光バスの運転士さん、そして最後に高速バスで雪の中必死で運転され降りるときにまるで自分のせいのように「遅れてすみませんでした」と深々と一礼をされた大分交通の高速バスの運転士さん、皆様ありがとうございました。

平成13年3月11日 筆者敬白
平成18年5月6日 加筆修正・写真追加

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