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甚兵衛渡船 （泉尾[大正区]〜三先[港区］）
港区と大正区を区切る尻無川にもひっそりと渡船が走っている。「甚兵衛渡船」がそれである。
みなと通りの三先1丁目の交差点から歩くこと10分、尻無川の防潮堤が見えてきたらそこが渡船場である。確かに倉庫・工場がひしめくこの界隈は渡船に乗ろうする人以外を拒むかのような佇まいをしている。しかしながら乗場から間近に見える尻無川の水門が川の大きさを感じさせてくれる。
（左） 船を待つ人々。どの渡船にもいえるが自転車の利用が多い。[2004年4月撮影]
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渡船自体は15分間隔で往来しているので、乗場にあるベンチで一服していると程なくやってきた。昼下がりだというのに意外と自転車での利用が多く、地元に根付いた乗り物であることを実感する。対岸はすぐそこなので（渡船を使わずに歩くと相当の距離だが）、乗船している時間はほんの2,3分ほどであるか。
【右】 木津川の水門を間近に見ることができる（2004年4月頃）
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大正区側に甚兵衛渡船の事務所があるのだが、看板がやけにポップな感じがして、お役所臭さがない。おそらく事務所のスタッフの手作りであろう。随分昔の紅葉とちょっと昔の高度経済成長の時の工場群と、今様のポップな看板と、渡船がそれを融合せしめているのである。
ところがそれから3年、あの場所にもう一度立ってみたがあのポップな看板はなかった。遊び心満点の招き猫にはもう逢えない…
【左】 2001年5月に訪れた時にあったポップな看板。大正区側にあった。現在は白地の黒文字の看板に変わった。[2001年5月撮影]
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