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千本松渡船 (南恩加島[大正区]〜南津守[西成区])
下町情緒が色濃く残った西成区と大正区だが、その間には木津川という川が流れている。木津川には渡船が3つも残っており、いずれも地元に密着した「足」として知られている。その中でも大きな橋のたもとにあるこの「千本松渡船」は最も人の往来が多い渡船である。
【左】 千本松大橋の袂でこじんまりと渡船は佇んでいた [2004年4月撮影]
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木津川渡船から少し内へ入った所にあるのだが、このあたりは昔河口に近く多くの諸国廻船で賑わったという。千本松の由
来は江戸時代に木津川沿いの堤防に植えられた松並木から来ているもので、残念ながら今では両岸をコンクリートの堤防で締め切られ多くの造船所がひしめく工
業地帯であるために、名前だけが往年の栄華を残しているといえる。
【右】 昼夜を問わず人の往来は多い [2004年4月撮影]
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以前から渡船はあったものの、昭和48年に西成区と大正区を結ぶ千本松大橋が開業したあとも大阪の8渡船中最大の頻度で両岸を結ぶ姿は、橋だけではカバーできない自転車や歩きの人々の貴重な足として活躍している。
【左】 住之江競艇帰りのおっちゃんたちが自転車でご帰宅中、さながら通勤ラッシュだ [2004年4月撮影]
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千本松大橋を歩いても渡れることは出来るが、右の写真のループの大きさをみてその気力が失せた。ここは汗かいてループを歩くより川面の心地よい風に身を任せたほうが無難か…
【右】 船上から見た千本松大橋のループ、その大きさに歩く気力はまず起きない [2004年4月撮影]
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